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『葉隠』という単語は比較的馴染みがあった。白土三平
作品や時代劇を目にしていた中によくでてくる単語だっ
たからだ。だが、深い意味を知ることはなかった。
全11巻におよぶ『葉隠』は『葉可久礼』とも書くそう
だ。肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士心得を田代陣基
が筆録した記録書という。鍋島藩、またの名を佐賀藩と
も言うことからわかるように九州の一藩である。元々は
龍造寺隆信の家臣であった鍋島直茂は数いる家臣団の中
でも第一の勢力をほこり、主家(龍造寺家)に匹敵して
いたい。その後、関ヶ原の合戦の功績により徳川幕府よ
り領地を安堵―つまり領地の据え置き―を約束され、さ
らに主家である龍造寺一族がしばらくして途絶えたこと
により龍造寺家の家督を相続する形で興った。
山本常朝という人物は「藩を一人で背負う」気概を持っ
た剛の者、という印象をうける。現代風に言い換えるな
らば「会社は私一人が担う」だろうか。責任感の強い御
仁だったに違いない。長く使えた主君鍋島光茂の死に際
しては追腹を斬ることかなわず出家し、隠棲する。『葉
隠』はそんな折に常朝を慕い訪れた田代陣基が口述を記
録した。
「武士道と云うは死ぬことと見付けたり」は今昔、よく
使われる言葉となった。
内容の多くはビジネスマナーのような記述のようだが、
常に自分のことよりも正しい決断をしなさい、と説いて
いるところもあるらしい。彼の生き様そのものを示して
いるように感じられる。余談だが当時は焚書扱いとなり、
また『葉隠』自体にも覚えたら焼き捨てるべしとあり、
原本が残っておらず、写本にのみ見ることができるよう
だ。自分の関わる書籍を焼き捨てろとは、正々堂々真っ
向勝負が信条と思われる常朝の心の表れだと思う。
常に自分のことよりも正しい決断をしなさい、その一言
が胸に残る。
[今日の一枚:休刊]
最近休刊が多い(汗
作品や時代劇を目にしていた中によくでてくる単語だっ
たからだ。だが、深い意味を知ることはなかった。
全11巻におよぶ『葉隠』は『葉可久礼』とも書くそう
だ。肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士心得を田代陣基
が筆録した記録書という。鍋島藩、またの名を佐賀藩と
も言うことからわかるように九州の一藩である。元々は
龍造寺隆信の家臣であった鍋島直茂は数いる家臣団の中
でも第一の勢力をほこり、主家(龍造寺家)に匹敵して
いたい。その後、関ヶ原の合戦の功績により徳川幕府よ
り領地を安堵―つまり領地の据え置き―を約束され、さ
らに主家である龍造寺一族がしばらくして途絶えたこと
により龍造寺家の家督を相続する形で興った。
山本常朝という人物は「藩を一人で背負う」気概を持っ
た剛の者、という印象をうける。現代風に言い換えるな
らば「会社は私一人が担う」だろうか。責任感の強い御
仁だったに違いない。長く使えた主君鍋島光茂の死に際
しては追腹を斬ることかなわず出家し、隠棲する。『葉
隠』はそんな折に常朝を慕い訪れた田代陣基が口述を記
録した。
「武士道と云うは死ぬことと見付けたり」は今昔、よく
使われる言葉となった。
内容の多くはビジネスマナーのような記述のようだが、
常に自分のことよりも正しい決断をしなさい、と説いて
いるところもあるらしい。彼の生き様そのものを示して
いるように感じられる。余談だが当時は焚書扱いとなり、
また『葉隠』自体にも覚えたら焼き捨てるべしとあり、
原本が残っておらず、写本にのみ見ることができるよう
だ。自分の関わる書籍を焼き捨てろとは、正々堂々真っ
向勝負が信条と思われる常朝の心の表れだと思う。
常に自分のことよりも正しい決断をしなさい、その一言
が胸に残る。
[今日の一枚:休刊]
最近休刊が多い(汗
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